Can't See Anything Anyway
 

Can't See Anything Anyway Ver.2
2009
910 x 606 × 30mm
Mixedmedia on panel
Private Collection

  空洞を見つめる/覗くという行為は、見えないことに自覚的になることにほかならない。見えていないものに、ではない。そもそも見えないものがある、ということにである。  一点の制作期間が述べ数年になることも珍しくないほど丹念にモデルを取材し、一般的には写実的といわれる種類の絵画を制作する諏訪は、しかし視覚情報を絶対的に信頼し、対象を忠実、精緻に描くことだけを写実の核心であるとはまったく考えていない。  むしろ視覚を疑っている。写実とは本来そういった様式的なものではなく、アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)の後期で認められる制作態度がまさしくそうであったように★2、作家の視覚認識の絶え間ない更新であると考えている。すなわち「どうせなにもみえない」は、「どうせなにもみえない」という諦めにも似たヴォイドの中から逆説的に視覚そのものを刷新することに賭けられたきわめてアクチュアルなシリーズなのである。(小金沢智)





Can't See Anything Anyway Ver.3
2009
Lithograph
image size 245 x 245 mm
paper size 350 x 330 mm
edition 7



Can't See Anything Anyway Ver.4
2015-16
380 × 455 mm
Mixedmedia on panel
Private Collection



Can't See Anything Anyway Ver.5
2011
910 x 606 × 30mm
Oil on panel
Private Collection



Can't See Anything Anyway Ver.7
2014
910 x 606 × 30mm
Oil on panel
Private Collection