ジャーナリスト 佐藤和孝氏の肖像
1995〜97
8号M テンペラ 油彩
 

イラク報道、アフガン報道でビデオ・ジャーナリストというありかたの価値を知らしめた感のあるひと。特にイラク報道では日本における報道の根本問題を浮き彫りにしたようで、多くの論議を呼んだ。彼の仕事にかけている姿には現場に居ることの絶対性をいつも再確認させられる。

私がまだ学生だった頃に知り合ったが、自分の子供っぽさにひきかえ大変なおとなを見た気がしたものだった。 その頃の佐藤さんの年齢と現在の私のそれがほぼ変わらなくなったのに気がついて唖然とした。が、あの距離感は永久に縮まる事はあり得ないと思われる。

日本にいる時の穏やかな様子とテレビを通 して見た時の獰猛ささえ感じられる静観な表情とのギャップにはいつも不思議な気持ちにさせられる。

Journalist Kazutaka Sato
1995〜97
8 M Tempera Oil painting